恐竜時代の海生爬虫類は皮膚が黒かった

2014.01.14
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化石に残された色素を分析したところ、すでに絶滅した海生爬虫類が黒色を帯びていたことがわかった。

Illustration courtesy Stefan Solberg
 黒は長年にわたる流行色だったようだ。新たな研究の結果、海生爬虫類が2億年近くもの間身にまとっていた色が明らかとなった。 コロラド大学ボルダー校の進化生物学者レベッカ・サフラン(Rebecca Jo Safran)氏は同研究には参加していないが、「この研究は、絶滅した生物の外見という極めて興味深い過去を覗く窓を開けてくれた」と話す。

◆色素パターン

 博物館に保存されていた生物3種の皮膚サンプルに含まれる分子を分光計と走査型電子顕微鏡で分析した結果、軟組織に認められた色素沈着はメラニンを特徴とすることがわかった。メラニンは、人間を含む動物の皮膚において黒色や茶色を発現する色素だ。

 その他の色素はほとんど見られず、特に赤色や黄色をもたらすものは元々検出が難しいこともあり見つからなかった。

「今回検出されなかった色素が存在した可能性もゼロではないが、化石に黒色色素沈着が残っていたということは、彼らが[極めて暑い]環境でも生息することができたか、色素が作り出す模様を暗い海の中でカモフラージュにしていた可能性がある」と、カリフォルニア州立大学ロングビーチ校の進化生態学者テッド・スタンコウィッチ(Ted Stankowich)氏は電子メールの中で述べている。

◆黒の利点

 リンドグレン氏は黒い背中を持つ現代のオサガメを例に挙げ、それぞれの古代生物が体内の温度調節や日焼け防止、カモフラージュのために黒色色素を同様に発達させたのではないかと指摘する。

「オサガメが寒い気候の中で生存できるのは主に体が巨大なためと考えられてきたが、彼らが日中、海面で日光浴をすることもわかっている」と同氏は説明する。「体色が暗いほど早く、より高く体温を上昇させることができる」。

 研究の対象となった古代のオサガメもきっと同じような色やライフスタイルだったのだろう。リンドグレン氏は次のように付け加えた。「同じく広い範囲に生息していたモササウルスと魚竜も、潜水の合間に黒い皮膚で素早く体を温めていたのではないか」。

 一方、サフラン氏は黒い皮膚によって実際にどの程度体が温まるのかを現存種で調べる必要があると指摘する。

 今回の生物3種に見られた濃い色合いは“収斂”進化の一例である可能性が高いと、同研究は結論づけている。収斂進化は、自然淘汰の結果として系統を問わず似通った特徴を持つようになる現象である。今回のケースでは、異なる生物種がそれぞれ黒い皮膚を発達させ、同じ特徴を持つに至ったと考えられるという。

 この研究結果は「Nature」誌オンライン版に1月8日付で掲載された。

Illustration courtesy Stefan Solberg

文=Dan Vergano

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