古代エジプトのビール醸造者の墓を発見

2014.01.04
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コンソ・イムヘブ(無帽の男性)と妻の壁画。冥界と死をつかさどる神であるオシリス(左上)とアヌビス(右上)も描かれている。

Photograph by Supreme Council of Antiquities, AP
 エジプトのナイル川西岸で、約3000年前のビール醸造者の墓が発見された。早稲田大学の近藤二郎教授が率いるチームによると、墓の壁には当時の宗教儀式や日常生活が描かれているという。 墓の主であるコンソ・イムヘブ(Khonso Im-Heb)は、穀倉の管理者であり、地母神ムトの儀式で使用するビールの醸造責任者でもあった。

 早稲田大学のチームは2007年12月、王家の谷に近いアル=コーカ地区の発掘調査を開始した。

 この地域では既に古代の貴族の墓が確認されていた。北に位置するクルナ村の住人が墓の内外で暮らしていたが、村の移住計画に伴って2007年に家屋は撤去されている。

 早稲田大学のチームがコンソ・イムヘブのT字形の墓への入り口を発見したのは、第47号墓(第18王朝の高官の墓)の前庭を清掃している時だった。

 コンソ・イムヘブの墓内部では、妻子と過ごす日常生活や儀式の様子など、貴重な壁画が良好な状態で保存されていた。

 モハメド・イブラヒム考古大臣は、残りの調査が完了するまで発掘現場の安全を確保するよう指示を出している。将来的には修復して観光資源にしたいという。

Photograph by Supreme Council of Antiquities, AP

文=Elizabeth Snodgrass

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