“バグ”と戦った歴史的プログラマー

2013.12.10
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12月9日、コンピュータープログラマーの草分けの1人、グレース・ホッパーの生誕107年を祝すGoogleロゴ(Google Doodle)が掲げられた。

Doodle Courtesy of Google
 12月9日、アメリカなど一部の国では、コンピュータープログラマーの草分け、グレース・ホッパーの生誕107年を祝すGoogleロゴ(Google Doodle)が掲げられた。ホッパーは1940年代、アメリカ海軍向けに開発された同国初の電気機械式計算機、「ハーバード・マークI」のプログラム開発に携わった科学者である。 第二次世界大戦中、アメリカ海軍は砲弾や爆弾の照準を定める射表の作成に、このような計算機を利用していた。あるとき、後継機の「マークII」の内部に蛾が飛び込んで正常に作動しなくなったが、ホッパーが取り除いて修復したという。コンピューター分野でプログラムの不具合などを「バグ」(英語で「虫」の意)と呼ぶ風習が広まったのは、この出来事がきっかけと言われている。

 ホッパーは1906年12月9日にニューヨーク市に生まれ、1934年にイェール大学大学院で数学の博士号を取得する。

 1931年から1943年にかけて母校のバッサー大学で数学を教えた後(最後の2年間は准教授)、1943年に海軍の予備役に参加した。

「アメージング・グレース(驚異のグレース)」の愛称で親しまれたホッパーは1944年以降、海軍所属のプログラマーとして活躍、1966年に中佐で予備役に退くが、1967年に再び現役に復帰する。准将まで昇進し、翌1986年に退役している。

 1997年就役のミサイル駆逐艦「ホッパー」は、彼女の名を冠している。

 1992年1月1日、85歳でその生涯を閉じた。

Doodle Courtesy of Google

文=Jane J. Lee

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