次はペルシャネコ? 宇宙へ行った動物

2013.09.19
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イランのペルシャネコが、宇宙へ行った数多くの動物たちの仲間入りをするようだ。

Photograph by Willard Culver, National Geographic
「ヘイ・ディドゥル・ディドゥル/ネコとバイオリン/ウシは月を飛び越えた/・・・」。他愛ないマザー・グースの歌詞だが、そこには一片の真実味も漂う。動物は、長らく人類の宇宙飛行を先導する役割を果たしてきたからだ。そしてこのほど、イランのネコがこの名高い“動物宇宙飛行士”の仲間入りをすることが報じられた。 イラン宇宙当局高官のモハマド・エブラヒミ(Mohammad Ebrahimi)氏が、現地時間9月16日に明らかにしたところによると、イランはネコ(もちろんペルシャネコ)を宇宙へ送ることを計画しているという。イランは今年初めにも、サルを宇宙へ送ることに成功したと主張している。

 そこで気になるのが、過去どんな動物が宇宙へ行ったのかということだ。星の世界へ飛び出した生き物の中には、ありふれたものも、少し変わったものもいる。以下にその一部を紹介しよう。

【ミバエ】1947年、ミバエは地球の大気圏外へ出た最初の生物として歴史に名を刻んだ。地上の腐りかけた果物にとってはありがたいことに、ハエたちは生きて宇宙から帰還した。

【サル】宇宙へ送られる動物の代表格がサルだ。第一号となったのは“アルバート”というアカゲザルで、1948年6月11日、放射線被ばく量を測定するという秘密のミッションのために宇宙へ打ち上げられた。NASAが「動物宇宙飛行士の陰の英雄」と呼ぶこのアルバートを皮切りに、アカゲザルを使った一連のテスト飛行が行われた(サルはすべて“アルバート”と呼ばれた)。1951年には、“ヨリック”が宇宙飛行から生還した初めてのサルとなった。その後、1969年にはアルゼンチンが“ホアン”というサルを生還させることに成功し、短時間の宇宙飛行にはリスザルがよく選ばれた。

【ネズミ】実験動物として科学に貢献することの多いマウスは、サルの“ヨリック”との宇宙飛行を皮切りに、サルと一緒に宇宙へ送られるようになった。フランスは1960年代にラットの“エクトル”を宇宙に送っている。1980年代には、アルビノのラットがよく選ばれた。

【イヌ】1957年11月3日にソ連が地球周回軌道に打ち上げた“ライカ”は世界中の関心を集めた。ライカを先駆としてその後、多くのイヌが宇宙へ送られた。

【ウサギ】宇宙へ行った最初のウサギは、1959年にソ連が打ち上げた“マルフーシャ”だ。

【カエル】1959年にソ連は2匹のカエルを宇宙に打ち上げた。特にウシガエルの飛行例が多い。

【モルモット】この人気のペット動物は、1960年代に初めて宇宙へ送られた。

【ネコ】“フェリックス”は宇宙へ行く最初のネコになるはずだったが、(賢明にも?)脱走した。代わりに“フェリセット”が選ばれ、1963年に初めて地球を離れたネコになった。

【カメ】ソ連による、さまざまな動物を宇宙へ送るプログラムの一環として、1968年に月を周回した。

【魚】カダヤシ目の魚、マミチョグが1970年代に初めて宇宙を“泳いだ”。

【クモ】“アラベラ”と“アニタ”は、アンドロメダ銀河とはいかないまでも、地上の仲間たちよりはるか遠くまで出かけていった。1973年のことだ。

【イモリ】1985年、肢を切断されたイモリ10匹が宇宙へ送られた。宇宙での再生について調べるためだ。この実験結果は、人間の傷害の研究に役立てられた。

【その他】寄生バチ、コクヌストモドキ、クマムシ、アメーバ、植物、菌類、ニワトリの受精卵、カイコ、マダガスカルゴキブリ、メキシコトビマメ、チョウ、アルテミア、サバクオオゴミムシダマシ、コオロギ、カタツムリ、コイ、メダカ、ウニ、クラゲなどなど、宇宙へ送られる生物の種類には限りがない。

 そして忘れてはいけないのが、人間と遺伝的に最も近い動物とされるチンパンジーだ。チンパンジーは、1960年代に宇宙へ行った動物の仲間入りをした。その第一号で、おそらく最も有名な動物宇宙飛行士である“ハム”は1961年、宇宙飛行で高度185キロに到達した。同年、アメリカ人初の有人飛行を成功させたアラン・シェパードより先だった。

Photograph by Willard Culver, National Geographic

文=Tanya Basu

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