スイカが発揮する5つの健康効果

2013.08.21
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スイカの成分には、スポーツ選手の筋肉痛を和らげる効果があることが最近の研究で明らかになった。

Photograph by Glowimages/Corbis
 スイカと言えば、夏を代表する果物の一つ。その独特の甘さとみずみずしさに舌鼓を打つ人は多いだろう。最近、スイカの健康効果について、新たな研究が続々と発表されている。一切れ(300立方センチ)あたりわずか約84キロカロリーというこの魅力的な果物に、どのような効力が秘められているのだろうか。◆ 1. 筋肉痛を緩和

 スポーツ選手が激しいトレーニングを行う前にスイカジュースを飲んでおくと、心拍数の上昇が抑えられ翌日の筋肉痛も緩和されるという。これは、スイカに豊富に含まれるL-シトルリンというアミノ酸の働きによる。L-シトルリンは体内でL-アルギニンという必須アミノ酸に変化、血管を弛緩させ、血流を促進する効果を発揮する。

 研究では、7名の男性スポーツ選手を対象に実験を実施。各選手はトレーニング開始の1時間前に、指定されたジュースを500ミリリットル摂取した。天然のスイカジュース、シトルリンを増量したスイカジュース、プラセボ飲料(偽のスイカジュース)の3種類が用意され、それぞれの効果が検証された。すると、天然ジュースと強化ジュース両方に効果が認められた。生ジュースのシトルリンの方が、サプリメント形態よりも腸細胞における吸収率が高いという。

◆ 2. 心臓に好い影響

 アメリカ、フロリダ州立大学の生理学者アーチュロー・フィゲロア(Arturo Figueroa)氏は今年初め、閉経後の女性がシトルリンやアルギニンを含む市販のスイカ成分抽出サプリメントを6週間服用したところ、心臓血管の健康状態に改善が見られたという研究結果を発表。

 またフィゲロア氏は2012年の研究論文の中で、スイカ成分抽出サプリメントには、肥満の中年世代に多い高血圧症の緩和効果が期待できると述べている。ちなみに同氏は、米国スイカ協会の研究助成金を2度にわたり獲得している。

◆ 3. 自然由来の“バイアグラ”効果も?

 テキサスA&M大学の野菜果物改良研究所が2008年に発表した研究によると、血流を促す効果は心臓に良いだけでなく、バイアグラ効果につながるという。ただし、期待される効果を得るためには、相当量を摂取しなければならないだろう。スイカには高い利尿作用があるので、過剰に摂取すると気の毒な副作用に見舞われるおそれもある。もっとも、スイカが古くから愛されてきた理由の1つではあるのだが。

◆ 4. 高ビタミン、高ミネラル、低カロリー

 スイカの成分は90%以上が水分。栄養価に乏しい食材と思われがちだが、とんでもない誤解だ。例えば、一切れ300立方センチ中のビタミンAおよびビタミンCは、それぞれ1日あたりの推奨摂取量の約3分の1、カリウムは9%にも相当する(米国基準/データによる)。

◆ 5. 癌にも効く

 スイカには、抗酸化作用を持つリコピンが多く含まれている。前立腺癌(がん)の予防や治療に効果が期待されているが、その詳しい仕組みについては現在も研究が続けられている。

 研究結果の詳細は、7月17日付けの食品化学に関する論文誌、「Journal of Agricultural Food and Chemistry」誌オンライン版に掲載されている。

Photograph by Glowimages/Corbis

文=Amanda Fiegl

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