5000年前のビーズ、材料は隕石

2013.06.05
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エジプトのゲルゼ遺跡で発見された鉄製ビーズ。

Photograph by Andy Tindle, Open Univeristy
 製鉄技術が普及するはるか以前、約5000年前の鉄製のビーズが、加工した隕石であることが判明した。 学術誌「Meteoritics and Planetary Science」によると、エジプトの首都カイロの南、およそ70キロにあるゲルゼ遺跡の墓所から発見され、エジプト最古の鉄の加工品だという。研究チームの一員、ジョイス・ティルディスレイ(Joyce Tyldesley)氏はこう話す。「古代エジプト人にとって、天空は非常に重要な意味を持つ。空から物が落ちてくれば、神々からの贈り物と受け止めた」。

 既にいくつかの鉄の加工品が発掘されているが、いずれもツタンカーメンなど身分の高い人物の墓の副葬品だった。ゲルゼ遺跡のビーズは、走査型電子顕微鏡(SEM)やCTスキャナーで詳細分析が行われた。左下の青で示す部分にニッケルが多く含まれており、隕鉄を加工したという事実を裏付けている。

Photograph by Andy Tindle, Open Univeristy

文=Cathy Newman

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