焼かれる生息地、オランウータンの窮状

2013.03.06
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パーム油プランテーションの開発のため、焼き払われたインドネシアの森林・泥炭地、ラワ・トリパ(2012年6月)。火入れによる森林開発は違法だが、現在も火はくすぶり続け、トリパに生息するオランウータンに脅威を与えている。「Jakarta Globe」紙によれば、インドネシア環境省と司法長官は2012年5月、トリパの泥炭地を破壊し、焼き払った複数の企業の捜査を開始した。

Photograph by Paul Hilton
 パーム油プランテーションの開発のため、焼き払われたインドネシアの森林・泥炭地、ラワ・トリパ(2012年6月)。火入れによる森林開発は違法だが、現在も火はくすぶり続け、トリパに生息するオランウータンに脅威を与えている。「Jakarta Globe」紙によれば、インドネシア環境省と司法長官は2012年5月、トリパの泥炭地を破壊し、焼き払った複数の企業の捜査を開始した。

 現在は法廷闘争の段階で、その被告席に座るのはパーム油企業PTカリスタ・アラム(PT Kallista Alam)だ。地球の友インドネシア(WALHI)、スマトラオランウータン保全プログラム(Sumatran Orangutan Conservation Programme、SOCP)などの環境保護団体によれば、同社が新規プランテーション開発のために焼き払った土地は立ち入りが禁止されているはずだが、アチェ州政府が一時的に解除して火入れを許可したという。

 SOCPのイアン・シングルトン(Ian Singleton)氏によれば同社は、2012年3月にトリパを飲み込んだ大火災を含め、一切の違法行為を否認している。それどころか、一度出した許可を取り下げたとして、アチェ州の新しい知事を相手取って訴訟を起こしているという。

Photograph by Paul Hilton

文=Linda Poon

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