1906年アテネ(正式なオリンピックには含まれない中間大会)で金メダルに輝いたギリシャのゲオルギオス・アリプランティス。(Images from Popperfoto/Getty Images)
 1896~1932年の夏季オリンピックでは、体操競技に「綱登り」種目があった。写真は1906年アテネ(正式なオリンピックには含まれない中間大会)で金メダルに輝いたギリシャのゲオルギオス・アリプランティス(Georgios Aliprantis)。 アメリカ以外では人気が低く、正式種目としては4回しか行われていない。うち2回は、アメリカ開催の1904年と1932年である。

「五輪種目に採用されるには世界的な普及が不可欠だが、自国開催では多少強引に決められたのだろう」と、国際オリンピック史学会(ISOH)の元会長ビル・マロン(Bill Mallon)氏は指摘する。

 1896年にアテネで開催された第1回近代オリンピックでは、フォームとスピードを採点し、13メートルの綱を登り切れなかった場合は高さも対象となった。1904年セントルイスと1932年ロサンゼルスは、純粋に登るスピードだけを評価。1924年のパリでは再びフォームが審査基準に組み込まれたが、選手22人が満点をたたき出し、ほとんど意味がなかったという。

 最後となった1932年のロサンゼルスでは、参加選手がアメリカ3名、ハンガリー2名の計5名のみで、アメリカの3選手が表彰台を独占した。

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文=Kastalia Medrano