地球と太陽の距離は暑さと関係する?

2012.07.03
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6月21日、熱波に襲われたアメリカ北西部のオレゴン州ポートランド。噴水で水浴びをするのはジェニファー・ネフさん。

Photograph by Rick Bowmer, AP
 7月4日の太陽がいつもより少し小さく見えても、決して錯覚ではない。1年で最も地球が太陽から遠ざかる日だ。 地球と太陽の距離が変わるのは、地球を含むすべての太陽系惑星の公転軌道が完全な円ではないからだ。この現象は、17世紀にドイツの天文学者ヨハネス・ケプラーによって初めて数学的に説明された。

「ケプラーは、惑星の軌道が楕円形で、太陽が軌道の中心から外れている事実を突き止めた」とアメリカ、イリノイ州シカゴにあるアドラープラネタリウムの天文学者マーク・ハマーグレン氏は説明する。

 楕円形の軌道を持つ地球は毎年、太陽に最も接近する「近日点」と最も遠ざかる「遠日点」を迎えることになる。

 2012年の遠日点に達するのはアメリカ東部標準時7月4日午後11時(日本時間5日午後0時)で、太陽との距離は1億5210万2196キロ。去る1月4日午後7時(5日午前9時)には、1億4959万7870キロまで接近し、近日点を迎えた。

 近日点と遠日点の太陽からの距離を比較すると、平均して480万キロ(3%)ほど差がある。太陽の見かけの大きさも約3%小さくなるが、望遠鏡を使わない限り気付かないかもしれない。「はっきりとは認識できないだろうが、測定は十分可能だ」とハマーグレン氏は述べる。

◆距離は最大でも暑さには関係ない?

 7月4日に太陽との距離が最大になるのに、なぜ北半球ではうだるような暑さに苦しめられるのだろうか。

 ハマーグレン氏によると、季節を決定するのは太陽からの距離ではなく、地軸の傾きだという。地球の南北軸は約23.4度傾いているため、太陽を周回する間、両極はそれぞれ異なる方向を向いている。地球が遠日点に到達する時は、たまたま北極側が太陽に向かって傾いているのだ。

「地軸の傾きにより、夏の数カ月間、北半球は太陽光をより長時間浴びる。つまり、昼は長く夜は短い。しかも、太陽光はより垂直に近い角度で地面に当たる」と同氏は話す。「この2つの要因が、季節による気温の違いを生み出している」。

Photograph by Rick Bowmer, AP

文=Ker Than

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