2011年9月にロロンと共に写真に収まったブナワン地区の首長エドウィン・コックス・エローデ(Edwin Cox Elorde)氏。

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 体長6メートル17センチのロロン(Lolong)と名付けられたイリエワニが、捕獲されているワニとしては世界最大であるとギネス世界記録に認定された。この巨大なワニは人間を襲い、2人の命を奪ったのではないかと疑われている。2011年9月にフィリピンのブナワン地区で捕獲された。 ロロンは現在、新しく作られたブナワン・エコパーク研究センター(Bunawan Eco-Park and Research Centre)で保護されている。ワニ学者のアダム・ブリトン(Adam Britton)氏がここで計測を行った。ギネスはこのほど、ブリトン氏を含む複数の専門家によるデータに基づいて世界記録を認定した。

 ブリトン氏は当初、大きさの記録更新に慎重な姿勢だったが、ギネスの発表を受け、自身のブログの中で「私の中の懐疑心をも驚かせた」ロロンにお祝いを言いたいと書いている。

「20フィート(約6メートル)を超えるワニを自分の目で見ることがあるとは思わなかった。簡単には忘れられない体験だ」とブリトン氏は言う。ブリトン氏は、ワニ類に関する研究とコンサルティングを行うオーストラリアの組織ビッグ・ゲッコー(Big Gecko)の責任者だ。

 これまでの大きさの記録は、オーストラリアで捕獲されたイリエワニの5.48メートルだった。

 体重が1075キロあるロロンは、大きさの記録を塗り替えただけでなく、フィリピンのワニの保護にも大きな影響を及ぼすかもしれないとブリトン氏は話す。

 たとえばフィリピンの上院は最近、イリエワニとミンドロワニを保護する法律を強化する決議を行った。ミンドロワニは、国際自然保護連合(IUCN)により絶滅危惧IA類に分類されている。ブリトン氏はブログに「これは素晴らしい前進だ」と書いている。

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文=Christine Dell'Amore