ソンブレロ銀河、宇宙暗黒時代の手掛り

2012.06.18
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ハワイ島のすばる望遠鏡がとらえた、周囲を明るく照らすM104ソンブレロ銀河。このような銀河の“種”が宇宙暗黒時代にあったころ、どんなことが起こっていたのかを知る手掛かりが新たに得られた。

Image courtesy NAOJ
 ハワイ島のすばる望遠鏡がとらえた、周囲を明るく照らすM104ソンブレロ銀河。このような銀河の“種”が宇宙暗黒時代にあったころ、どんなことが起こっていたのかを知る手掛かりが新たに得られた。 ビッグバンの直後、宇宙は中性水素の不透明な霧で覆われており、最初期の星が放つ光はこの霧に吸収されていた。しかしこの宇宙暗黒時代は今から約130億年前、十分な数の星や銀河が形成され、多くの紫外線を放って水素の霧を消滅させたことによって終わりを迎えた。霧が消滅したのは、紫外線が水素を電離(イオン化)し、不透明な霧を透明に変えたためだ。この過程を再イオン化という。

 今回の最新研究では、ソンブレロ銀河を含む近傍銀河における太古の再イオン化の痕跡が調査された。その結果、再イオン化がどのような経路をたどって宇宙全体に広がっていったのかが明らかになり、これまで知られていなかった、再イオン化が宇宙暗黒時代を一掃する過程が垣間見られた。

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