直径1キロ、土星の環を貫く雪玉

2012.04.26
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土星の最外周の環「F環」を突き抜けた巨大な“雪玉”。環から氷の粒が引きずり出され、細長い尾のように見える「ミニジェット」も発生している。ミニジェットはNASAの探査機カッシーニが新たに撮影した複数の画像でも確認された。近くにある衛星プロメテウスの引力によって、F環を構成する物質が塊になる。これが雪玉の正体で、直径は1キロ程度と推測されている。

Image courtesy Caltech/SSI/QMUL/NASA
 土星の最外周の環「F環」を突き抜けた巨大な“雪玉”。環から氷の粒が引きずり出され、細長い尾のように見える「ミニジェット」も発生している。 ミニジェットはNASAの探査機カッシーニが新たに撮影した複数の画像でも確認された。カッシーニは2004年から土星の軌道を周回している。

 近くにある衛星プロメテウスの引力によって、F環を構成する物質が塊になる。これが雪玉の正体で、直径は1キロ程度と推測されている。

 一部の雪玉は、時速6.4キロほどのゆっくりとしたスピードでF環を突き抜けることがある。この際、氷の粒が環から尾のように引きずり出される。

 ロンドン大学クイーン・メアリー校からカッシーニ画像チームに参加しているカール・マレー(Carl Murray)氏は、「ジェットの幅は約10キロ。わずか数時間でどんどん長くなり、最終的には環から40~180キロ程度まで伸びる」と説明する。「F環全体では、常に10個程度のミニジェットが発生していると考えられる」。

Image courtesy Caltech/SSI/QMUL/NASA
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