信仰の移行期、英最初期キリスト教墓

2012.03.21
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イギリスのケンブリッジ近くの宅地開発現場で発掘された貴族の少女の墓の中から黄金の十字架がのぞいている。7世紀に遡るこの墓地からは、ほかに鉄製のナイフ、腰飾りの鎖、ガラスのビーズが見つかっている。ビーズは腰の鎖につながった袋に入っていたと見られる。

Photograph courtesy University of Cambridge
 イギリスのケンブリッジ近くの宅地開発現場で発掘された貴族の少女の墓の中から黄金の十字架がのぞいている。 7世紀に遡るこの墓地からは、ほかに鉄製のナイフ、腰飾りの鎖、ガラスのビーズが見つかっている。ビーズは腰の鎖につながった袋に入っていたと見られる。

 発掘調査チームを率いたケンブリッジ大学のアリソン・ディケンズ氏は、十字架は明らかにキリスト教の象徴としての副葬品だが、ほかの品物はキリスト教以前の信仰に遡ると話す。

 異教の埋葬では、死者が死後の暮らしで用いるものとして個人財産を副葬することが多かったが、キリスト教が根付くにつれ、そうした風習はすたれていったとディケンズ氏は説明する。したがって、発見された墓は、以前の信仰からキリスト教への「移行期」を示すものと言える。

Photograph courtesy University of Cambridge
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