記録写真、スコット南極探検百周年

2012.01.16
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南極、マクマード湾近くの氷山に立つ写真家ハーバート・ポンティング(1911年撮影)。極度の低温で口ひげが凍っている。ポンティングは1910~1912年に行われたテラ・ノヴァ号の南極探検に記録スタッフとして随行していた。

Photograph by Herbert G. Ponting, National Geographic
 南極、マクマード湾近くの氷山に立つ写真家ハーバート・ポンティング(1911年撮影)。極度の低温で口ひげが凍っている。ポンティングは1910~1912年に行われたテラ・ノヴァ号の南極探検に記録スタッフとして随行していた。 探検隊を率いたのはイギリス人のロバート・ファルコン・スコットで、1912年1月17日に南極点へ到達。今年は100周年にあたり、ポンティングの撮影した写真は一行の姿を鮮やかに伝える貴重な歴史記録となった。一部はナショナル ジオグラフィックの資料庫に保存されている。

 イギリスにあるマンチェスター大学の近代史学者マックス・ジョーンズ氏は、「ポンティングは南極点には同行しなかったが、海岸の遠征拠点から南極大陸を詳細に記録した。作業中の隊員たち、珍しい野生生物、雄大な景色などをカメラに収めている」と話す。

「写真の数々は南極の壮大なイメージを伝えている。描かれているのは、天然の要塞である南極を人間が包囲し、征服しようと挑む物語だ」。

 おそらく、居残り役になったおかげでポンティングの命は助かった。5名からなるスコット隊は南極点に到達したが、ノルウェーの探検家ロアール・アムンセンが一カ月前の1911年12月14日に、人類史上初の快挙を成し遂げていたことを知る。スコット隊はその帰途、極限の寒さと食料や物資の不足により、1912年3月下旬に遭難、死亡している。

Photograph by Herbert G. Ponting, National Geographic
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