LROはこれまで2年以上にわたり、アポロの着陸地点を含め月面を広範囲に撮影してきたが、今回オービタの軌道を高度約50キロから約21キロの低高度に修正した。低高度に28日間留まって撮影を行い、6日には元の高度に戻っている。
LROメインカメラの主任調査員でアリゾナ州立大学の研究員マーク・ロビンソン氏は、「新しい低高度望遠カメラによって、月の表面がより鮮明に捉えられている」と話す。「良い例がアポロ17号の着陸地点に写ったバギーの車輪の跡だ。これまでの写真でも走行した跡は見えたが、今回は平行な2本線の轍(わだち)もはっきり確認できる」。
Photograph courtesy NASA