過去最大? フィリピンで巨大ワニ捕獲

2011.09.06
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
AP通信によるとフィリピン、ミンダナオ島の南アグサン州で9月4日、3週間に及ぶ追跡の結果、巨大なイリエワニが生け捕りにされた。ワニの体長は6.4メートルもあり、フィリピンで捕獲されたワニのなかで過去最大だという。

Photograph from Reuters
 フィリピン、ミンダナオ島のブナワンで9月4日、3週間に及ぶ追跡の結果、巨大なイリエワニが生け捕りにされた。AP通信によると、ワニの体長は6.4メートルもあり、フィリピンで捕獲されたワニのなかで過去最大だという。 体重は1075キロにも及び、複数の人間を攻撃して2人を死に至らしめた疑いがある。ロロン(Lolong)と名付けられた巨大ワニは生きたまま捕まり、ブナワン地区近くのコンスエロ村に設けられた臨時の囲いの中に保護されている。

 フィリピン保護地域野生生物局のテレサ・ムンディタ・リム(Theresa Mundita Lim)氏はAP通信の取材に対し、過去に捕獲されたなかで、今回のワニが最大のものかどうか確認中だと語った。ギネスブックの記録では、オーストラリアで捕まった体長5.48メートルのイリエワニが最大となっている。

 しかしナショナルジオグラフィック チャンネルの番組「バー教授の最も危険な調査隊」で司会を務める爬虫両生類学者のブレディ・バー氏は、この手の主張で裏付けが得られることはめったにないと語る。バー氏はナショナルジオグラフィック ニュースの取材に対し、「本当に6メートルもあるとは信じがたい」と述べ、科学者が裏付けをとる必要があると指摘した。

 ワニを研究する生物学者アラン・ウッドワード氏も同意見だ。同氏は米フロリダ州魚類野生生物保護委員会所属の人物で、「かつて約5.5メートルを超えるワニは存在しなかった。(6メートル級とは)尋常ではない飛躍だ」と語った。

 バー氏によれば、今回のワニが人を襲った犯人かどうかについては、そのワニを殺して開腹してみない限り判断できないという。現地当局は飲み込んだものを吐き出させたが、人間の体組織は出てこなかった。

「ワニを殺さなかったのは素晴らしい。そんなことはめったになく、賞賛に値する」とバー氏は述べている。

Photograph from Reuters
  • このエントリーをはてなブックマークに追加