寄生バチ、テントウムシのゾンビ化

2011.08.01
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最近発表された研究によると、ある寄生バチはテントウムシに卵を産み付け、その宿主をゾンビのように操るという。写真は、ナナホシテントウに卵を1つ産み付けようと構える寄生バチの1種、テントウハラボソコマユバチ(学名:Dinocampus coccinellae)。テントウムシは、ハチの毒によって既に麻痺状態にある。

Photograph by Kees van der Krieke, Stippen.nl
 最近発表された研究によると、ある寄生バチはテントウムシに卵を産み付け、その宿主をゾンビのように操るという。写真は、ナナホシテントウに卵を1つ産み付けようと構える寄生バチの1種、テントウハラボソコマユバチ(学名:Dinocampus coccinellae)。テントウムシは、ハチの毒によって既に麻痺状態にある。 テントウハラボソコマユバチの幼虫は、卵から孵化して数日成長した後に、テントウムシの腹を食い破り小さな穴を開けて外に出る。幼虫はテントウムシの脚の間に繭を作るが、幼虫が成虫に変わるまでの間、テントウムシの体は繭の上に被さったままになる。

 幼虫が這い出た後もテントウムシが生きている場合がある。研究の共著者でモントリオール大学の生物学者ジャック・ブロデュー(Jacques Brodeur)氏によると、テントウハラボソコマユバチの幼虫は、攻撃に弱い繭を捕食者から守るためにテントウムシを“洗脳”するという。「この寄生バチは、宿主の行動を支配する。私たちはこれをボディーガード操作と名付けた」。

 この研究は「Biology Letters」誌オンライン版で6月22日に公開された。

Photograph by Kees van der Krieke, Stippen.nl
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