世界最小クラスの新種ハブを発見、中国

2011.07.14
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中国で発見された新種のハブ「プロトボトロプス・マオラネンシス(Protobothrops maolanensis)」。

Photograph courtesy Jian-Huan Yang
 中国南西部の森林で世界最小クラスの新種ハブが発見された。 学名は「プロトボトロプス・マオラネンシス(Protobothrops maolanensis)」。研究チームのリーダーで、中国の広東省広州にある中山大学に所属する楊剣煥(ヤン・ジェンファン)氏は、「まったく予想しておらず、思わぬプレゼントだった」と話す。

 楊氏の研究チームは、南西部の貴州省にある茂蘭(マオラン)自然保護区での森林調査中に新種を発見した。地面に生息する種で、体長は最大で約70センチ。中国国内で最小のハブだった。

「体は灰色がかった茶色をしており、生息環境にうまく溶け込むことができる。しかし、今回の調査では最も頻繁に見かけたヘビだった」と楊氏は説明する。

 中国では2011年、「シノウィペラ・シクアネンシス(Sinovipera sichuanensis)」など、同じマムシ亜科でほかにも2新種が発見されている。

 ハブやマムシの仲間は英語で「ピットバイパー」と呼ばれ、ガラガラヘビやカパーヘッド(アメリカマムシ)、ヌママムシなどが有名だ。すべて毒を持っているが、強さは種によって異なる。

「新種の毒の危険度はまだ判明していない。ただし、森林調査中に地元住民が“このヘビには強烈な毒があるから気を付けるように”と親切に教えてくれた」と楊氏は語る。 「かまれると中毒症状が出るという話で、処置が間に合わずに亡くなった人も1人いるという」。

 楊氏の研究チームは、少数民族ミャオ族に殺された新種の死骸も見つけている。「ミャオ族の間では、野生のヘビに出会った場合、すぐに殺さなければ悪運をもたらすと信じられている」。

 今回の研究成果は、「Zootaxa」誌オンライン版に7月1日付けで掲載されている。

Photograph courtesy Jian-Huan Yang

文=Christine Dell'Amore

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