生贄の人骨を発見、マヤ遺跡のセノーテ

2011.07.05
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メキシコ東部、ユカタン半島のマヤ遺跡で、新たに子ども2人を含む6体分の人骨や、翡翠(ひすい)のビーズ、貝殻、石器などが発見された。世界遺産のチチェン・イッツァ遺跡にある陥没した泉、セノーテとつながった水中洞穴内を調査したチームは、紀元850~1250年頃、干ばつ時に行われた人間を生贄として捧げる儀式との関連性を指摘している。

Photograph courtesy Guillermo Anda
 メキシコ東部、ユカタン半島のマヤ遺跡で、新たに子ども2人を含む6体分の人骨や、翡翠(ひすい)のビーズ、貝殻、石器などが発見された。世界遺産のチチェン・イッツァ遺跡にある陥没した泉、セノーテとつながった水中洞穴内を調査したチームは、紀元850~1250年頃、干ばつ時に行われた人間を生贄として捧げる儀式との関連性を指摘している。 現地調査を率いるユカタン自治大学教授のギレルモ・アンダ氏は、ナショナルジオグラフィック ニュースの取材に対してメールで次のように述べた。「遺体や人工物が目的もなくセノーテに投げ込まれたとは考えにくい。マヤの雨の神、チャクの怒りを静めるために、生贄として捧げられたのではないか」。

 現在のメキシコ南部、グアテマラ、ベリーズ北部などで栄えたマヤ文明は、高度な美術様式や建築技術のほか、メソアメリカ唯一の文字体系を有していたことでも知られる。チチェン・イッツァはユカタン半島における最大級の古代マヤ都市だった。

「チチェン・イッツァのセノーテは聖なる泉と呼ばれており、財宝や生贄の人間が投げ込まれた伝説で知られている。今回新たに生贄の痕跡が発見され、古代マヤではセノーテが地下の神聖な霊的世界に続く入口だった証拠になる」とアンダ氏は話している。

Photograph courtesy Guillermo Anda
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