共食いするシデムシ、動物界の“悪母”

2011.05.09
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「母の日」は母親と子どもがきずなを確認する日だが、自然界には慈愛と正反対の行動をとる母親が多く存在する。例えば甲虫「シデムシ」の母親は、エサを巡る“イス取りゲーム”に負けた子どもを食べてしまう。

 シデムシの幼虫は、両親が地中に埋めたネズミの死骸をエサとする場合が多く、母親が口移しで死肉を幼虫に与える。

「子どもたちは母親に必死でエサをせがむ。だが途中でエサがなくなると、母親は給餌が済んでいないお腹を空かせた子どもたちを食べてしまう」と、『A Natural History of Families(家族の自然史)』の著者であるカナダ、ウィニペグ大学の生物学者スコット・フォーブス氏は話す。

Photograph by Gary Meszaros/Visuals Unlimited
「母の日」は母親と子どもがきずなを確認する日だが、自然界には慈愛と正反対の行動をとる母親が多く存在する。例えば甲虫「シデムシ」の母親は、エサを巡る“イス取りゲーム”に負けた子どもを食べてしまう。 シデムシの幼虫は、両親が地中に埋めたネズミの死骸をエサとする場合が多く、母親が口移しで死肉を幼虫に与える。

「子どもたちは母親に必死でエサをせがむ。だが途中でエサがなくなると、母親は給餌が済んでいないお腹を空かせた子どもたちを食べてしまう」と、『A Natural History of Families(家族の自然史)』の著者であるカナダ、ウィニペグ大学の生物学者スコット・フォーブス氏は話す。

 この行動は食糧需給のバランスを取るために行われる“間引き”と考えられている。生まれた幼虫が、エサ用の死骸でまかなえる数を超えている場合も多い。母親による戦略的な共食いで、“イス取りゲーム”で残った子どもの生存率が上がるのである。

Photograph by Gary Meszaros/Visuals Unlimited
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