バイオロボット、チェルノブイリ作業員

2011.04.27
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チェルノブイリ原子力発電所の屋上で瓦礫の除去作業に従事した作業員は、高レベルの放射線で被曝した。爆発した原子炉で黒鉛が火災を起こし、放射性物質が飛散したためだ。チェルノブイリ原発では、核分裂反応の減速材に黒鉛が使用されていた。極めて危険なこの除去作業は当初、ロボットの使用が検討されていた。ところが数日後に、強力な放射線で電子回路が故障してしまったという。その後は志願者を中心に「バイオロボット」が投入された。

Photograph by Igor Kostin, Sygma/Corb
 チェルノブイリ原子力発電所の屋上で瓦礫の除去作業に従事した作業員は、高レベルの放射線で被曝した。爆発した原子炉で黒鉛が火災を起こし、放射性物質が飛散したためだ。チェルノブイリ原発では、核分裂反応の減速材に黒鉛が使用されていた。 極めて危険なこの除去作業は当初、ロボットの使用が検討されていた。ところが数日後に、強力な放射線で電子回路が故障してしまったという。

 その後は志願者を中心に「バイオロボット」が投入された。彼らはチームを組んで屋上まで駆け上がり、シャベルで瓦礫を数回すくっては放り投げると数分以内に次のチームと交代する。「強い放射線で目に刺激が走り、口の中には鉛の味が広がった」と当時の作業員たちは振り返る。

 写真はイーゴリー・コスチン(Igor Kostin)氏が3号機の屋上で撮影。当時、ロシアの通信社ノーボスチに勤めていたコスチン氏は、チェルノブイリの写真で一気に知れ渡った。下部の白い筋は高レベル放射線の影響だという。同氏が事故発生直後に撮影した一部は、修復不可能なほどダメージを受けている。

Photograph by Igor Kostin, Sygma/Corbis
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