3億年前の痕跡、最古の飛翔昆虫の化石

2011.04.08
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最新の研究によると、この飛翔昆虫の全身の印象化石は、現時点で判明している最古のものである。3億年前の石炭紀のもので、おそらくカゲロウの祖先種だろうという。

Photograph by Jacob Benner, Tufts University
 最新の研究によると、この飛翔昆虫の全身の印象化石は、現時点で判明している最古のものである。3億年前の石炭紀のもので、おそらくカゲロウの祖先種だろうという。 この古代の昆虫の痕跡は、2008年に米マサチューセッツ州ノースアトルボロの郊外のショッピングモールの裏手にある森で化石ハンターが発見した。この実に珍しい化石の発見者の1人であるリチャード・J・クネヒト氏は当時、「まさしく宝くじに当たったようなものだ」とナショナル ジオグラフィック ニュースにコメントしている。タフツ大学で地質学を専攻するクネヒト氏は今回の論文の主著者となった。

 空を飛ぶ昆虫の体は柔らかくもろいので、化石として残ることはほとんどない。捕食動物にとっては翅(はね)のほうが消化するのが大変なので、化石としてまだ見つかりやすいとクネヒト氏は説明していた。

 この痕跡を残した昆虫は体長7.6センチ。降り立った泥地で脚を動かすなど長時間の滞留後に飛び去ったため、痕跡が最高の状態で残った可能性が高いとクネヒト氏は2008年に話している。

 この化石に関する論文は「Proceedings of the National Academy of Sciences」誌オンライン版に4月4日付けで掲載されている。

Photograph by Jacob Benner, Tufts University
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