アマゾンに生息、新種の淡水エイ

2011.03.10
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南米のアマゾンで新たに2種の淡水エイが発見された。写真はパンケーキのように真ん丸なヘリオトリゴン・ロサイ(Heliotrygon rosai)。もう1種のヘリオトリゴン・ゴメシ(Heliotrygon gomesi)と共に、以前から世界中のペット市場に出回っていた。ところがここへ来て研究が進み、複数の標本から新種と突き止められた。ペルー北東部の都市イキトスに程近いナナイ川で、地元漁師たちの協力の下、標本採取が行われたのだ。

Photograph courtesy Zootaxa and Nathan Lovejoy, UTSC
 南米のアマゾンで新たに2種の淡水エイが発見された。写真はパンケーキのように真ん丸なヘリオトリゴン・ロサイ(Heliotrygon rosai)。 もう1種のヘリオトリゴン・ゴメシ(Heliotrygon gomesi)と共に、以前から世界中のペット市場に出回っていた。ところがここへ来て研究が進み、複数の標本から新種と突き止められた。ペルー北東部の都市イキトスに程近いナナイ川で、地元漁師たちの協力の下、標本採取が行われたのだ。

 調査に参加したカナダ、トロント大学スカボロ校のネイサン・ラブジョイ氏によると、他とは明確な違いが認められるため、新しい「種」の認定と共に、上位の「属」も新設される見通しという。

 体長が50センチ前後にまで成長するこの淡水魚の祖先は、元々海にいたと考えられている。地質や化石に関する調査から、数千万年前の南アメリカ大陸で各地に海水が浸入し、さまざまな海洋生物が運ばれたと推定されている。

 やがて海水が引くと、取り残された海洋生物の一部は新たな淡水種へと進化を遂げた。ロサイとゴメシを含むこれらの子孫が、現在の極めて多様な淡水生態系を形作っている。「まるで“南米のグレートバリアリーフ”だ」。ラブジョイ氏はこの一帯を、固有種が繁栄するオーストラリア沖にたとえている。

 今回の調査結果は、2月24日発行の「Zootaxa」誌に掲載された。

Photograph courtesy Zootaxa and Nathan Lovejoy, UTSC
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