ブラジル北西部アクレ州に住む“外部との接触を持たない”部族の新たな空撮写真が公開された。2008年に撮影チームの飛行機へ矢を放つ姿が公開され一躍有名になったが、今回も元気に暮らす姿が確認された。

Photograph courtesy Gleison Miranda, FUNAI/Survival
 ブラジル北西部アクレ州に住む“外部との接触を持たない”部族の新たな空撮写真が公開された。2008年に撮影チームの飛行機へ矢を放つ姿が公開され一躍有名になったが、今回も元気に暮らす姿が確認された。 ヤシの葉の小屋のそばに立つ先住民は「外部との接触を持たない部族」と呼ばれているが、以前はそうでもなかったらしい。「だが、彼らは孤立を選んだ」と先住民問題の専門家ホセ・カルロス・メイレレス氏は言う。

 メイレレス氏は2010年4月、ブラジル政府が毎年実施する調査視察飛行で約1200メートル上空からこの写真を撮影。今週、先住民の権利を提唱する国際団体サバイバルインターナショナルから公開された。

 視察チームは政府の方針を守り、部族との直接の接触は行わなかった。病気の蔓延や部族の環境・文化への悪影響を避けるためである。

「先住民は空の飛行機におびえるのが普通だが、この部族は地域上空を飛行する各種の旅客機を見慣れているようだ」とメイレレス氏は話した。同氏はブラジル国立インディアン・ファンデーション(FUNAI)の職員として40年の実績を持つ。

「観察の必要はないと言われるかもしれない。しかし、彼らが健康な生活を送り人数が減ることもなく、伐採業者や採掘業者に痛めつけられていないか確認したい。1年に1度は上空から調査を行っている」。

 ペルー領内にも部族の土地は伸びているが、資源が豊富で、林業や農耕、原油、鉱物、天然ガス、水力発電などの開発が具体化しそうだ。

「現実に違法伐採は増え続けている。しかし、ブラジル、ペルー両国の議会は彼らの存在を議論している段階だ。このような写真でアピールすることは、先住民の土地の権利を守るうえで非常に重要だ」とメイレレス氏は話している。

Photograph courtesy Gleison Miranda, FUNAI/Survival