海の犠牲者たち:ウミガメ

2010.10.22
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ブラジル沖に捨てられた漁網に絡まって溺死したウミガメを網から外すダイバー。この網で17匹のウミガメが命を失った。マリン・フォトバンクが主催する「2010年海洋保護写真コンテスト(2010 Ocean in Focus Conservation Photo Contest)」でこの写真が最優秀賞を獲得した。

 マリン・フォトバンクは、マスメディアや非営利活動に高品質の海洋写真を無償で提供することによって海洋保護を促進することを目的としている。今回の写真コンテストでは、“われわれの海が直面する数々の脅威”を訴えかける力強いメッセージ性を持つ写真を募集した。

 海洋生態学者のシルビア・アール氏は、「ウミガメは非常に危機的な状態にあり、その数は他の海洋生物に比べて大幅に減少している。おそらく、5%しか生き残っていない種もあるだろう」と懸念する。

Photograph by Guy Marcovaldi, Projeto Tamar Brazil, Marine Photobank
 ブラジル沖に捨てられた漁網に絡まって溺死したウミガメを網から外すダイバー。この網で17匹のウミガメが命を失った。マリン・フォトバンクが主催する「2010年海洋保護写真コンテスト(2010 Ocean in Focus Conservation Photo Contest)」でこの写真が最優秀賞に選ばれた。 マリン・フォトバンクは、マスメディアや非営利活動に高品質の海洋写真を無償で提供することによって海洋保護を促進することを目的としている。今回の写真コンテストでは、“われわれの海が直面する数々の脅威”を訴えかける力強いメッセージ性を持つ写真を募集した(ナショナル ジオグラフィック協会は入賞者に贈られる賞品を提供している)。

 ナショナル ジオグラフィック協会付き探検家で海洋生態学者のシルビア・アール氏は、「ウミガメは非常に危機的な状態にあり、その数は他の海洋生物に比べて大幅に減少している。おそらく、5%しか生き残っていない種もあるだろう」と懸念する。

「幸いなことに、海は広大で回復力もある。だが残念ながら、その回復力にも限界がある。大型の魚のうち90%が姿を消し、プランクトンの40%が消滅した。サンゴ礁の半分は死滅したか、急速に生息地を失っており、酸素が欠乏し海洋生物が生息できない“デッドゾーン”が何百カ所も出現した。非常に危機的で、嘆かわしいことだ」。

「それでも、希望につながる根拠はまだたくさんある。海は死んではいないのだから。多くの海洋生物の数が激減しているとはいえ、まだ10%残っている。回復の可能性があるうちに、急いで手を打たなければならない」。

Photograph by Guy Marcovaldi, Projeto Tamar Brazil, Marine Photobank
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