死海文書、ネット公開へ:新たな一歩

2010.10.21
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イスラエル考古学庁(IAA)とGoogleは10月19日、現存する世界最古の聖書関連文書「死海文書」を、高解像度マルチスペクトル画像装置によってデジタルスキャンし、オンラインで来年公開すると発表した(写真はIAAの研究室で撮影)。

 1940年代から1950年代にかけて、死海のほとりにある洞窟から、ヘブライ語やアラム語、ギリシャ語で書かれた巻物が大量に発見された。紀元前150年から西暦70年ごろに作成され、旧約聖書ほぼ全巻の写本のほか、「エノク書」など伝統的な正典には属さない断片も多数見つかった。

Photograph by Sebastian Scheiner, AP
 イスラエル考古学庁(IAA)とGoogleは10月19日、現存する世界最古の聖書関連文書「死海文書」を、高解像度マルチスペクトル画像装置によってデジタルスキャンし、オンラインで来年公開すると発表した(写真はIAAの研究室で撮影)。 1940年代から1950年代にかけて、死海のほとりにある洞窟から、ヘブライ語やアラム語、ギリシャ語で書かれた巻物が大量に発見された。紀元前150年から西暦70年ごろに作成され、旧約聖書ほぼ全巻の写本のほか、「エノク書」など伝統的な正典には属さない断片も多数見つかった。

 最先端技術による写本の画像化は、イスラエルにおけるGoogleの研究開発事業の協力を得て実施される。IAAは以前より、膨大な数のパピルスや羊皮紙の保存方法や、非常にもろい断片を損なわずに正確に管理する方法について取り組んできた。一案としてデジタルスキャンが浮上する中、Googleがこれに協力することとなった。

 IAAによると、高度なイメージング技術により、長い年月の間に“消えて”しまった文章や文字を再発見できる可能性もあるという。IAAの死海文書プロジェクトマネージャー、プニナ・ショル氏は次のように述べる。「考えられる限り最高の画像が手に入る。“翻訳や写し、注釈もすべて追加し、オンライン公開したらどうか?”と検討しているところだ」。

Photograph by Sebastian Scheiner, AP
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