新種の古代クジラ:他のクジラを捕食

2010.06.28
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約1300万年前に現在のペルーのある砂漠付近に当たる海に生息していた強暴なクジラの化石が最近発掘された。このクジラは、小説『白鯨』の作者ハーマン・メルヴィルに敬意を表して“レビアタン・メルビレイ(Leviathan melvillei)”と名付けられた。

 体長は約18メートルで、現生のマッコウクジラのオスの大きさに匹敵する。肉食と考えられ、これまでに発見された中で最大のサメと同じ時代に生息していた。

Illustration by C. Letenneur, Museum National d'Histoire Naturelle, Paris, France
 新種の古代マッコウクジラがヒゲクジラを襲う(イラスト)。大ヒット映画『ジョーズ』のポスターを思わせる。 約1300万年前に現在のペルーのある砂漠付近に当たる海に生息していた強暴なクジラの化石が最近発掘された。このクジラは、小説『白鯨』の作者ハーマン・メルヴィルに敬意を表して“レビアタン・メルビレイ(Leviathan melvillei)”と名付けられた。

 体長は約18メートルで、現生のマッコウクジラのオスの大きさに匹敵する。肉食と考えられ、これまでに発見された中で最大のサメと同じ時代に生息していた。

 しかし、現生のマッコウクジラが主にイカを餌とするのに対し、レビアタン・メルビレイは歯が長く、一部の歯は36センチ以上もあることから、イカよりも捕食が難しい餌を捉えていたと考えられる。近縁種のクジラも食べていたかもしれない。

「このクジラはメルヴィルが『白鯨』で描いたような、非常に強く恐ろしい動物だったと考えられる」と、研究の筆頭著者でパリにある国立自然史博物館の古生物学者オリビエ・ランベール氏は語る。

 この研究は2010年7月1日発行の「Nature」誌に掲載されている。

Illustration by C. Letenneur, Museum National d'Histoire Naturelle, Paris, France
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