新種のセディバ猿人:子どもの頭蓋骨

2010.04.08
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南アフリカ共和国の地下洞穴群の遺跡で発見された200万年前の子どもの頭蓋骨の化石。新種の猿人種と考えられ、「アウストラロピテクス・セディバ(Australopithecus sediba、セディバ猿人)」と名付けられた。保存状態が非常に良く、現生人類(ヒト属)の直接の祖先である可能性もあるという。今回の研究成果は、4月9日発売の「Science」誌で特集が組まれている。

Photograph courtesy Brett Eloff
 南アフリカ共和国の地下洞穴群の遺跡で発見された200万年前の子どもの頭蓋骨の化石。新種の猿人種と考えられ、「アウストラロピテクス・セディバ(Australopithecus sediba、セディバ猿人)」と名付けられた。保存状態が非常に良く、現生人類(ヒト属)の直接の祖先である可能性もあるという。今回の研究成果は、4月9日発売の「Science」誌で特集が組まれている。 8~13歳の男性の化石と考えられおり、同種の30代とみられる大人の女性の化石もすぐ横で見つかっている。

 研究チームのリーダーで南アフリカのヨハネスバーグにあるウィットウォータースランド大学のリー・ベルガー氏は、古代エジプトのヒエログリフ(神聖文字)解読に役立ったある石碑になぞらえて、「セディバ猿人は、ヒト属の謎を解き明かす“ロゼッタストーン”となる可能性が十分にある」と話している。ヒト属(Homo)とは生物学上の分類で、現生人類ホモ・サピエンスもこの中に含まれる。

「最初のヒト属が誕生する前に生息していた猿人種が、アウストラロピテクス属だ。どのように移り変わっていったのか、セディバ猿人はヒト属の起源を探る上で重要な手がかりになる」。

Photograph courtesy Brett Eloff

文=Ker Than

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