ウミガメの危機:混獲による溺死

2010.04.07
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ブラジルの沖合で漁網にからまり溺死したアオウミガメ(撮影日不明)。「Conservation Letters」誌オンライン版に4月5日付けで発表された最新の研究によると、過去20年間で漁業によって事故死したウミガメは数百万頭に上るという。

 研究チームのリーダーで非営利団体コンサベーション・インターナショナル(CI)の海洋生物学者ブライアン・ウォレス氏は、「ウミガメが直面している最も深刻な脅威は、狙った魚以外の魚や生物が網にかかる混獲だ」と話す。今回の研究は、漁網や釣り針、トロール網で命を落としたウミガメのデータを世界中から収集し、従来の推定値に疑問を投げかけている。

Photograph courtesy Projeto Tamar Brazil, Image Bank
 ブラジルの沖合で漁網にからまり溺死したアオウミガメ(撮影日不明)。「Conservation Letters」誌オンライン版に4月5日付けで発表された最新の研究によると、過去20年間で漁業によって事故死したウミガメは数百万頭に上るという。 研究チームのリーダーで非営利団体コンサベーション・インターナショナル(CI)の海洋生物学者ブライアン・ウォレス氏は、「ウミガメが直面している最も深刻な脅威は、狙った魚以外の魚や生物が網にかかる混獲だ」と話す。今回の研究は、漁網や釣り針、トロール網で命を落としたウミガメのデータを世界中から収集し、従来の推定値に疑問を投げかけている。

「ほとんどの報告書のデータがカバーしているのは、全漁船団のわずか1%未満に過ぎない。世界中で行われている小規模漁業による被害については、ほとんど皆無に近い状態だった。今回の研究も控えめな推定値だが、過去20年間に混獲で死んだウミガメは数万どころか桁違いの数百万に上るだろう」。

 現在、7種のウミガメのうち6種が、国際自然保護連合(IUCN)の絶滅危惧種レッドリストで「絶滅危惧II類(危急)」や「絶滅危惧IB類(絶滅危機)」、「絶滅危惧IA類(絶滅寸前)」に指定されている。

Photograph courtesy Projeto Tamar Brazil, Image Bank
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