青銅器時代の沈没船:黄金の腕輪

2010.02.24
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Photograph courtesy South West Maritime Archaeological Group
 3000年近く前の青銅器時代に作られた黄金の腕輪が、海底で自らを誇示するかのように光り輝いている。イギリスの近海に沈んでいた難破船から最近発見された。世界最古の難破船の1つであるこの船が沈んだ頃は、ローマ帝国はまだ建設されておらず、エジプトはファラオが支配し、イエス・キリストの生誕は900年ほど先のことだった。 この腕輪は、南西海洋考古学グループ(South West Maritime Archaeological Group)が2009年5月にイギリス南部、プリマスに近いサルクームという町の沖合いで発見した紀元前900年頃のものとみられる難破船の積荷のひとつだ。

 2010年2月6日にイギリスのプリマスで開催された国際難破船学会での報告によると、この腕輪のほかにも青銅の原料となる銅塊やスズ塊が数百個発見されており、先史時代のイギリスとほかのヨーロッパ諸地域の間に高度な交易関係が存在していたことがうかがえるという。

「今回の発見は、(イギリスの)南海岸地域のコミュニティが、貿易の輪の一部として外の広い世界とどのようにつながっていたかを示すものだ」と、ロンドンにある大英博物館で青銅器時代のヨーロッパを専門とする学芸員ベン・ロバーツ氏は語っている。
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