中国の地震被災地でパンダ3頭が行方不明

2008.05.19
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中国四川省を襲ったマグニチュード7.9の地震の直後、パンダを避難させるために走る臥龍(ウォロン)自然保護区の従業員(2008年5月12日、携帯端末の動画より)。 10頭を超える赤ん坊パンダは無事に避難したが、成体のパンダ3頭がこの保護区からいなくなっていた。

Video still courtesy Panda Mountain/U.S.-China Environmental Fund
 国営メディアやその他の情報筋が月曜日に伝えたところによると、地震で被災した中国中央部で、有名な保護区に保護されていたジャイアントパンダ3頭が行方不明となっている。 臥龍(ウォロン)自然保護区は、5月12日に四川省の山地を引き裂いた巨大地震の震源地から29キロの場所にある。先週の第一報では、この保護区の成体のパンダ86頭は無事であったと伝えられていた。しかし、米中環境基金(USCEF)総裁のマーク・ブロディ氏がナショナル ジオグラフィック ニュースに語ったところによると、調査を進めた結果、パンダ3頭が行方不明になっていることが判明した。

 ブロディ氏は、同省の省都である成都に避難してきたばかりのUSCEFの臥龍スタッフからこの情報を得たという。奥地にある同保護区では、いまだに電気や電話も通じない状況で、山崩れにより地域唯一の幹線道路も壊滅状態となっている。今回の地震はマグニチュード7.9を記録し、これまでに3万2000人の死者を出している。中国政府によると、最終的な死者数は5万人を超える見通しだ。

 WWFの声明によれば、当局ではすでにパンダの捜索を開始している。火曜日には、臥龍の同センターからスタッフの手により、10頭を超える子パンダも救出されている。救出は、大規模な山崩れで同センターの正面入り口の上部が押しつぶされた数時間後に行われた。ブロディ氏によると、同センターの従業員は保護区から出る橋へと向かう際、子パンダたちを腕に抱きかかえて木のはしごを登るしかすべがなかったという。子パンダたちはその後、同センターから10キロ離れた周辺で最大の沙湾という村まで車で運ばれた。

Video still courtesy Panda Mountain/U.S.-China Environmental Fund

文=Christine Dell'Amore

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