多様な色彩のカエル、コスタリカで発見

2009.08.04
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同一種の中で体の色がこれほど異なる生物が他にいるだろうか。コスタリカ南部のタラマンカ山脈で、雌雄や成長段階によって体色がさまざまに異なる新種のカエルが発見された。

 このカエルのメス(写真)は背面が黒、腹面が黒と白のまだら模様になっているが、オスは全体が赤みがかったオレンジ色で、所々に黒、白、茶の細かい斑点が見られる。一方、幼い個体は雌雄に関係なく、全身ほぼ茶色で覆われ、腹面にベージュと黒の斑点がある。

 このカエルは、鈴の音のような鳴き声を特徴とするコヤスガエルの仲間で、高地にある熱帯雨林で発見された。発見した研究グループによると、この新種のカエルは熱帯雨林内で大量に繁殖していたが、その生息範囲は3平方キロ足らずとかなり限定されていたという。

Photograph courtesy Adrian Garcia R., Museo de Zoologia, Universidad de Costa Rica
 同一種の中で体の色がこれほど異なる生物が他にいるだろうか。コスタリカ南部のタラマンカ山脈で、雌雄や成長段階によって体色がさまざまに異なる新種のカエルが発見された。 このカエルのメス(写真)は背面が黒、腹面が黒と白のまだら模様になっているが、オスは全体が赤みがかったオレンジ色で、所々に黒、白、茶の細かい斑点が見られる。一方、幼い個体は雌雄に関係なく、全身ほぼ茶色で覆われ、腹面にベージュと黒の斑点がある。

 このカエルを発見した研究グループは「Zootaxa」誌5月号に寄稿した論文の中で、これほど多種多様な体色を示す種が存在することに「驚嘆の一言だ」と述べている。

 北アイルランド、ベルファストにあるクイーンズ大学の博士課程で、ナショナル ジオグラフィック協会の研究・探査委員会(CRE)から資金援助を受けてカエルの研究を行っているバレリー・クラーク氏も、「オスとメスでこれほど明確に体色が異なる種は非常に珍しい」と話す。

 クラーク氏によれば、カエルの赤や黒の模様は毒を持っていることの印であり、捕食動物に警戒させる意味もあるという。だが今のところ、コスタリカで発見されたこの新種のカエルがどのような性質を持つのかはわかっていない。

 このカエルは、鈴の音のような鳴き声を特徴とするコヤスガエルの仲間で、高地にある熱帯雨林で発見された。発見した研究グループによると、この新種のカエルは熱帯雨林内で大量に繁殖していたが、その生息範囲は3平方キロ足らずとかなり限定されていたという。

 クラーク氏はこう指摘する。「アメリカやコスタリカなど、既に調査し尽くされた感のある地域でも、危険を冒して奥地に足を踏み入れれば、新種を発見できる可能性が大いにあることがわかった」。

Photograph courtesy Adrian Garcia R., Museo de Zoologia, Universidad de Costa Rica
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