第41回  コーヒー農園発祥のデカ盛り料理とは?

 しかし、日本にはコロンビア料理が食べられる店がとても少ない。「基本的に塩ベースで日本人にも合うと思うし、みんなに知ってもらいたい」と考えたステラさんは、息子の明さんがやっているバーでひとつのコロンビア料理を出すようになった。「まずは試しにと思って、コロンビアで全国的に親しまれている料理を出したんです」

 それこそが私の求めていた料理だという。隣接するブラジルと同じように肉や豆がメインなのだろうか。バナナの生産量も多いからバナナを使った料理とか。まさか、コーヒーが入っていたりして……と想像をふくらませていると、ステラさんは「食べてみて」と言ってその料理を出してくれた。

「バンデハ・パイサです」

「なんとっ!?」と思わず二度見するボリュームだった。大皿に盛られたごはんの上に、スペアリブ、チョリソー、挽き肉、豆の煮込み、目玉焼き、アボカド、揚げバナナが「ドドン」とのっている。「トッピング全部のせ」ならぬ「おかず全部のせ」である。そのボリュームに驚いて「これ1人分ですか?」と聞くと、ステラさんの笑顔がふっと消えた。

「あれ? 気に障ることを言ってしまったのかしら」と内心ドキドキしていると、明さんが笑って教えてくれた。「1人分ですよ。でも、お母さんとしては量に満足していないんです。コロンビアではこの2倍の量がありますからね」。これでは量が少なすぎると、ステラさんは言うのだ。

プント プンタのバンデハ・パイサには、スペアリブ、牛挽き肉の炒め、チョリソー、フリホレス(煮豆)、パタコン(揚げバナナ)、目玉焼き、アボカド、トマト、サラダがのる。コロンビアの店だと、この2倍の量で2万ペソ(約1000円)ほどだそうだ