第10回 写真家の優れたデザイン感覚

「極楽の鳥」(ティム・レイマン、2010年)

 一見、何の写真かわからないかもしれませんが、これはニューギニア島にすむ「極楽鳥」と呼ばれる鳥のしっぽです。体を逆さまにして、針金のような飾りをアピールしながら求愛のダンスを行い、交尾相手を誘っています。ウルトラマリン色の脚と真紅の羽、緑に輝く尾のコントラストが見事です。

 それにしても、こんな構図を切り取るとは、写真家ティム・レイマンの優れたデザイン感覚には驚かされます。デジタル写真が登場してから、構図や色調を大胆に修正できるようになりました。しかし、この写真のように自然のありのままの姿をとらえ、芸術的な作品に仕立てられるかどうかは、写真家の本当の力量が問われるところです。

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