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ナショナル ジオグラフィック日本版 2015年2月号

爆風の衝撃 見えない傷と闘う兵士

  • <b>海兵隊伍長(退役) クリス・マクネア</b><br />2011~12年 アフガニスタンに駐留<br />バージニア州の両親の家で、海兵隊の制服を着たマクネア。顔を隠す仮面は、芸術療法(アートセラピー)の一環で制作したものだ。「あるとき(映画『羊たちの沈黙』の)連続猟奇殺人犯の拘束マスクが目に留まり、これは自分だと思った……口にマスクをはめたように、傷を封じこめていた。自分の感情を表に出せなかった」
  • <b>陸軍二等軍曹 ペリー・ホップマン</b><br />2006~08年 イラクに駐留<br />半分は愛国心、半分は死を表す仮面を着けたホップマン。医療スタッフとして兵士を治療しているときに爆風を受けた。テーブルに置かれたのは彼が毎日服用している薬だ。「自分の名前はわかっているが、自分がどんな人間だったのかはわからない……アラームをセットしておかなければ、シャワーを浴びることさえ忘れてしまう。私は39歳だ……息子は以前の私を覚えているが、娘はまだ4歳だから、こんな父親しか知らない」
  • <b>海兵隊一等軍曹(退役) アーロン・タム</b><br />2004~05年と2007~08年 イラクに駐留<br />「私は爆発現場でまともに爆風を受けた。これだけ医学研究が進んでいるのに、(爆風が)体に悪影響を及ぼすとは誰も考えていなかったんだ。だから、日誌にも記録しなかった。私はたぶん300回以上、爆発を経験しているんじゃないかな……今後も子どもと遊ぶ。負傷のせいで、子どもにつらい思いをさせたくないんだ」<br />妻のアンジェラと2人の子どもとともに
  • <b>空軍軍曹(退役) ロバート・ウェスター</b><br />2007年と2008~09年にイラク、2010年にアフガニスタンに駐留<br />「(爆弾処理は)究極の肝試しだ……一つでも手順を誤れば、ほぼ確実に死ぬ。しかも、防護服の重さは45キロもあるから、作業の一つひとつに手間取る……それにストレス。自分がやる作業を考えると、恐ろしく緊張するんだ。しかも、辺りは静まり返り、処理現場まで歩いて行くのに1時間もかかるような気がする」
  • <b>陸軍少佐(退役) ジェフ・ホール</b><br />2003~04年と2005年 イラクに駐留<br />妻のシェリ・ホールの談話。「私は夫に言いました。『もし自殺するなら、ちゃんと自分で理由を説明してちょうだい。納得がいくようにね。私は娘たちに説明できないから』って。今でも、朝起きてこんなことを考えるんです。今朝のジェフの機嫌はどうだろう。今日は1日、何とかやり過ごせるだろうか、と。毎日、仕事に行く夫を見ると、本当につらそうです。今日はその不安がどれほど大きいのか、夫が1日を気持ち良く始められるようにするにはどうすればいいかと、毎朝考えます。でも、腫れ物にさわるように気を遣ってびくびくするのは、もうやめました」<br />妻のシェリ(左)と2人の娘とともに
  • <b>陸軍曹長 デビッド・グリエゴ</b><br />2008年にイラク、2012年にアフガニスタンに駐留<br />「NICoE(の芸術療法)で嫌なのは、自分の身に何が起きたか話さなければならないことだ。話すときにはいつも、その夜、悪夢にうなされるかどうかがわかる……いっそ体の一部を失ったほうがましだったと、ときどき泣き言を言ってしまう。それなら相手に見えるから。説明しなくても済むからな」<br />妻のトレイシーとともに
  • <b>海兵隊一等軍曹 ティファニー・H</b><br />2007~08年にイラク、2010~11年にアフガニスタンに駐留<br />彼女は、アフガニスタンの農村で女性の就労支援に携わっているときに「吹き飛ばされた」という(本人の希望により姓を伏せた)。記憶喪失、平衡感覚の乱れ、不安など多くの症状に苦しむ。仮面の目は視力を失い、口は閉ざされている。爆発に遭った兵士の仮面によく見られる特徴だ。

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