――田中さんは、来春(2015年)1月17日から公開されるフランス・ブラジル合作映画『アマゾン大冒険』でナレーションを担当しましたね。映画のナレーションは初めてですか。
これが初めてです。
80分くらいの長さの映画で、その全編を通してのナレーションなので、分量的にもかなりのものでした。
――作品の概略を教えてください。
監督は、北極の1年を追った『ホワイト・プラネット』(2006年公開)で知られるフランス人のティエリー・ラコベールです。アマゾンの奥地に入り、2年の歳月をかけて撮影された作品です。
『ホワイト・プラネット』はドキュメンタリーでしたが、『アマゾン大冒険』は、1匹のフサオマキザルの“サイ”を主人公にしたフィクションです。人間に飼われていたサイが野生に戻るまでの物語なのですが、アマゾンの熱帯雨林と、そこに生きる多種多様な生き物たちが美しく描き出されています。
――生き物がたくさん出てくるのですね。
グンタイアリ、アナコンダ、マタマタ、トキイロコンドル、カイマン、オオアリクイ、オウギワシ、オオアルマジロ、アマゾンカワイルカ、ジャガーなどなど。もう昆虫から哺乳類まで、アマゾンの野生生物のオールスターキャストです。