第2弾のロケのときです。はえ縄漁で新種探しをしたんです(放送は2014年6月25日)。そのときに、はえ縄漁と併せて筒漁もしたんですね。細長い筒にエサを仕込んで魚を誘い込む罠です。

 その筒に、オオグソクムシのアルビノ個体が入ったんです。

――アルビノということは、体に色素を持たない白い個体ですか。

 そうです。オオグソクムシは、水深150~600メートルの深海にすむダンゴムシの仲間。体長は10~15センチくらいです。

 通常のオオグソクムシは、体色が茶色で目が黒い。でも、そのオオグソクムシは、体が白くて目がオレンジ色だったんです。

 初めは、それがどれほど珍しいものか、僕にはわからなかったんです。でも、船長の長谷川久志さんと息子の一孝さん、それと同乗していた新江ノ島水族館飼育員の根本卓さん、3人の様子が変なんですよ。何か異様に興奮しているんです。「こんなのは今まで見たことがない」と言って。

 しまいに「もう漁はやめにして帰ろう」とまで言い出した。それでようやく「これは何かすごいことが起こっているな」と気づいたんですけれど。

駿河湾で捕獲されたオオグソクムシのアルビノ固体。(C)TBS

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