先住民が重宝した、クランベリーの歴史

水に浮かぶクランベリーに囲まれて休むカエル。マサチューセッツの農場にて(Photograph by B. Anthony Stewart/National Geographic Creative)

クランベリーの健康効果

 クランベリーは昔から、解熱剤、湿布、壊血病の予防に使われた。ビタミンCが豊富で、船上で保管しやすいというメリットから、18世紀から19世紀にかけて非常に重宝されたのだ。航海中にクランベリーが不足すると、船乗りから不満が出るほどだったらしい。ハーマン・メルヴィル著『白鯨』では、クランベリーを積載しなかったエイハブ船長に対して、船員が抗議するシーンが描かれている。「エイハブ船長と海に出るなんてまっぴらだ! クランベリーの積載を拒んだ奴だぞ。壊血病になったらどうしてくれるんだ。何よりも、あんな奴と一緒に鯨を捕るなんてごめんだ」

 最近ではさらに、心疾患のリスクを抑えるポリフェノール、がん予防に効く抗酸化物質、腸や尿路への細菌付着を防ぐプロアントシアニジンを大量に含む食材としても注目されている。クランベリーは、あなたの健康にいいのだ。

Photograph by Mark H. Anbinder/Creative Commons 2.0

クランベリーソースのレシピ

エリザ・レスリー『Directions for Cookery』(1851)より

1クオート(約1000cc)の完熟クランベリーを洗い、鍋に入れる。ワイングラス1杯分の水を注ぎ、とろ火でよくかき混ぜながら煮込む。特に、実が破裂し始めたら頻繁に混ぜること。マーマレード状になるまで煮込んだら火から下ろし、ブラウンシュガー1ポンド(約450g)を混ぜ入れる。好みに応じて、果肉を漉す。冷めてとろみが出たら、ガラス製容器に入れてテーブルに。

(文=Rebecca Rupp/訳=堀込泰三)