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世界の百年

- JANUARY 2015 -

一番乗りは逃したけれど

 1912年1月、ロバート・ファルコン・スコット率いる英国の探検隊が南極点に到達した。だが、そこで目にしたものは、ライバルだったロアール・アムンセン隊のノルウェー国旗。史上初の偉業はひと足早く、アムンセンが成し遂げていたのだ。それでも自分達の成果を記録に残そうと、スコットたちは英国の国旗を立て(写真左奥)、記念撮影をした。左からエドワード・ウィルソン、スコット、エドガー・エバンズ、ローレンス・オーツ、ヘンリー・バワーズの5人。ルーペでのぞくと、ウィルソンがひもを握っているのがわかる。これでシャッターを切り、全員フレームに収まることができたのだ。


 だが、このとき撮影されたものが、彼らの最後の写真となった。ひと月もたたないうちにエバンズが死亡。その1カ月後には、凍傷に苦しんでいたオーツが自ら隊を離れ、二度と戻ることはなかった。残りの3人の遺体がテントの中で発見されたのは、同年11月のこと。傍らには、この写真のフィルムが残されていた。

―マーガレット・G・ザコウィッツ

写真=HERBERT G. PONTING, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE

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