世界最大のワニ死亡、フィリピン

飼育されているものとしては世界最大だったワニが死亡した。

2014.02.12
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2011年9月にフィリピンで捕獲された際のワニ「ロロン」の姿。(Photograph by European Pressphoto Agency)

 飼育されているものとしては世界最大だったワニ「ロロン」(Lolong)が死亡した。

 報道によれば、体長6メートル17センチのイリエワニ、ロロンはフィリピンのブナワン地区にあるブナワン・エコパーク研究センター(Bunawan Eco-Park and Research Centre)の飼育場で、先ごろ死亡したという。

 2011年9月に生け捕りにされたロロンは、2012年7月、捕獲されているものとしては世界最大のワニとしてギネス世界記録に認定されていた。

 ロロンの前に世界最大とされていたのはオーストラリアで捕獲されたイリエワニで、体長は5メートル48センチだった。

 ロロンの死因は不明だが、死後の解剖によりさらに詳しいことがわかる可能性があると、CNNでは報じている。

保護推進のきっかけとなっていた世界最大のワニ

 フィリピン政府のラモン・パヘ(Ramon Paje)環境天然資源大臣は、CNNの地元提携局ABS-CBNの取材に応じ、巨大ワニの死はフィリピン国内でのワニ保護の動きにとって損失だと語った。

 実際、体重1075キロのロロンは、フィリピンの人々が「ワニをもう少しきちんと保護しようと考える」きっかけになったはずだと、ワニ学者のアダム・ブリトン(Adam Britton)氏は2012年6月に自身のブログで指摘していた。ブリトン氏は、ワニ類に関する研究とコンサルティングを行うオーストラリアの組織ビッグ・ゲッコー(Big Gecko)のシニアパートナーを務めている。

 たとえば、2011年にはフィリピンの上院がイリエワニとミンドロワニを保護する法律の強化を求める決議を可決した。ミンドロワニは、国際自然保護連合(IUCN)により絶滅危惧IA類(絶滅寸前)に分類されている。

 しかし、ロロンは死後もその存在感を発揮することになりそうだ。パヘ大臣はABS-CNNに対し、ロロンの遺骸を剥製にしたいとの意向を示している。

文=Christine Dell'Amore

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