レソトサウルス・ディアグノスティクス

Lesothosaurus diagnosticus
レソトサウルス・ディアグノスティクス
Image © National Geographic Society
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早わかり

分類: 先史時代の生物
保護状態: 絶滅
食性: 草食
体長: 1 メートル

成人男性(180cm)との比較

プロフィール

 レソトサウルス・ディアグノスティクスは、最も原始的で最も初期の鳥盤目の恐竜、つまり“鳥の腰を持つ”恐竜であった。鳥盤目とは、恐竜を大きく2つに分類したうちの1つであり、同じ仲間には甲羅のような外殻を持つステゴサウルスやアンキロサウルス、3本のツノを持つトリケラトプスなどがよく知られている。

 体は小さく身軽で二足歩行だったことから、同じ鳥盤目でも後世に現れる巨大な四足歩行の恐竜とはまったく似ていない。しかし、腰の構造やアゴ、植物をかみやすい構造の歯といった身体的な特徴では両者に共通点が見られる。

 生態は現代のガゼルに似ている。背の低い植物の若芽を食べ、常に周囲を警戒し、敵が近付くと素早く逃げ出した。頭は小さく、目は非常に大きい。前肢は短く、手は物をつかめる構造だった。体は細長く、しっぽは1メートルほどだ。アゴには、植物を細かく切りきざむのに適したノコギリ状の小さい歯が並んでおり、鳥盤目の恐竜に多く見られるように、口の先端にとがったクチバシがあった。長くたくましい足、内部が空洞の骨、ツメのある足先を見れば、この軽量の恐竜が俊足を武器にして多くの外敵から逃げ切っていたのだろうと推測できる。

 レソトサウルスが繁栄していた時期は2億年以上前のジュラ紀初期、場所は現在のアフリカ南部だ。初期の化石が発掘されたアフリカのレソトという国の名をとって名付けられた。おそらくジュラ紀中期までには絶滅したと考えられるが、その後の鳥盤目の恐竜はおよそ1億5000万年にわたって繁栄し、6500万年前にすべての恐竜とともに姿を消した。

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