ヴェロキラプトル・モンゴリエンシス

Velociraptor mongoliensis
ヴェロキラプトル・モンゴリエンシス
Image © National Geographic Society
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早わかり

分類: 先史時代の生物
保護状態: 絶滅
食性: 肉食
体長: 2 メートル

成人男性(180cm)との比較

プロフィール

 最近の研究では、ヴェロキラプトル・モンゴリエンシスは羽のある恐竜であったと考えられている。モンゴルで発見された前足の化石には、現代の多くの鳥に見られるような羽軸(うじく)の痕跡があった。これは、靱帯によって羽が骨につながっていた証拠であり、ヴェロキラプトルが羽をまとっていた証明になると考えられる。

 鳥のような羽があったが、ヴェロキラプトルは飛べなかった。彼らの短い前足では飛ぶのは不可能だ。しかし、この前足は飛ぶことが可能であった先祖の翼の名残であるかもしれない。この恐竜の羽は、現代の鳥が繁殖などの際にカラフルな羽を誇示するのと同じように使われた可能性がある。また、体温調整や卵の保護に使われたとも考えられている。

 ヴェロキラプトルについて見ていくと、恐竜と鳥には羽以外にも多くの類似点があることが分かる。鳥と同様に、ヴェロキラプトルの骨は中が空洞である。また、巣で卵を温めるなど、似たような習性があったと考えられる。

 ヴェロキラプトルは、その体の大きさに対して大きい脳を持っていたことから、おそらくほかの恐竜より高度な知能を持っていたと考えられる。地上では恐るべき存在であり、ヴェロキラプトル(すばしこい捕食動物)という名前が示すように、非常に足の速い動物であったと思われる。2本の足で直立して走ると、時速40キロで走ることもできたと考えられている。

 

 獲物に追い付いた彼らは、伸ばすと9センチにもなる長いかぎ爪と鋭い歯で、あっという間に相手を倒したと思われる。ヴェロキラプトルは、プロトケラトプスなどの草食動物をエサにしたことが知られている。この2つの種が戦いの果てに死んだ姿を留めた有名な化石も存在する。

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