ロブスター

Nephropidae
海底のロブスターとカニ
Photograph by Brian J. Skerry
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早わかり

分類: 無脊椎動物
保護状態: なし
食性: 雑食
寿命: 野生: 50 年
体長: 最大 1 メートル
記録に残る最大のロブスターは、カナダのノバスコシア州の沿岸で捕えられた、体重約20キロ、体長は0.9~1.2メートルであった。そのロブスターは少なくとも100歳であったと考えられている。

ティーカップとの比較

分布

プロフィール

 ロブスターは10本の脚を持つ甲殻類で、エビやカニの近縁種だ。世界中の海底に生息しており、汽水域(半塩水)および淡水域に生息するものもいる。目はほとんど見えないが鋭い味覚と嗅覚を持っている。主に魚や貝類を食べるが、藻類などの植物、ほかのロブスターを食べることもある。
 
  メスのロブスターは卵を腹部に抱えて1年間過ごした後、孵化した幼生を海中に放つ。幼生は成長して、最終的には海底に戻り、そこで生涯を過ごす。通常は自分が掘った穴の中や、岩の割れ目、海藻の間などに隠れている。脱皮して成長し、死ぬまで成長を続け、50年以上も生きるものもいる。
 
  食用エビとしておなじみのロブスターであるが、実は数百種いるロブスターのうち商業漁獲の対象となるのは数種にすぎない。しかしそれらは、最も漁獲が多い魚介類の一部であり、世界の年間漁獲高は20万トン以上で、数十億ドル規模の産業となっている。
 
  人間が好んで食べるのはアメリカン・ロブスターとヨーロピアン・ロブスターである。これらは北大西洋の東側と西側に生息する冷水種である。熱帯ロブスターも広く消費されているが、これらは一般的にspiny(とげのある)とかslipper(スリッパ形の)と呼ばれている、ハサミを持たない種である。
 
  ロブスターが食材として昔から人気があったわけではない。17世紀から18世紀のアメリカ北東部では、あまりの数の多さに肥料に使われていたほどだった。使用人に週2回以上ロブスター食べさせることを禁じる法律まであった。しかし、19世紀から20世紀に交通インフラの整備が進むと、遠く離れた都市へ新鮮なロブスターを輸送することが可能となり、高級食材としての人気が高まった。
 
  商業上重要なロブスターの個体数は減少していると考えられており、特にヨーロッパで乱獲は大きな問題となっている。さらに、生息地の汚染によって、病気に強い品種の間でも、殻の腐敗やそのほかの病気が発生している。

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