Octopus vulgaris
マダコ
Photograph by David Doubilet
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早わかり

分類: 無脊椎動物
保護状態: なし
食性: 肉食
寿命: 野生: 1 ~ 2 年
体長: 30.5 ~ 91.4 センチ
体重: 3 ~ 10 キログラム
マダコは甲殻類の殻などを集めて巣の周りに要塞を築く。

成人男性(180cm)との比較

分布

プロフィール

 マダコは、風船のような巨大な頭や大きな目、8本の特徴的な腕など、独特の外観を持つ。しかし最も驚くべき特徴は、敵を避けたり妨害したりするための多彩なテクニックだろう。

 マダコの最も驚くべき防衛技術に擬態がある。皮膚の色素細胞と特殊な筋肉を使い、周囲の環境に合わせて、瞬時に色や模様、質感までも変化させてサメやイルカなどの敵の目を欺くのだ。

 敵に見つかると、スミを吐いて目をくらませ、その間に逃げる。スミには嗅覚を鈍らせる物質が含まれており、敵はマダコを追いかけることができなくなる。泳ぎがうまく、外套膜(がいとうまく)で水を押し出して前へ進む。体の柔らかさを生かして、岩のほんの小さな隙間にも潜り込んで身を隠す。

 敵に捕えられた腕を自ら切断して逃げることもある。腕は再生し傷は残らない。クチバシのような形をした口があり、強いアゴで獲物にかみ付き、毒を含む唾液を注入して麻痺させる。

 マダコは無脊椎動物の中で最も知能が高いと考えられている。熱帯から温帯の海に生息し、最大で体長1.3メートル、体重は10キロにまで成長するが、平均的なマダコはもっと小さい。カニ、ザリガニ、貝類などを捕食する。攻撃する前にスミを吐き、獲物を混乱させることもある。

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