Holothuroidea
ナマコ
Photograph by Jack Jackson
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早わかり

分類: 無脊椎動物
保護状態: なし
食性: 雑食
寿命: 野生: 5 ~ 10 年
体長: 2 ~ 200 センチ

成人男性(180cm)との比較

分布

プロフィール

 ナマコは、ヒトデやウニと同じ棘皮(きょくひ)動物であり、約1250種が確認されている。海の浅瀬に生息するものもいれば、深海に生息するものもおり、海底で体の一部を砂に埋めていることもある。危険を察知すると、敵をわなにかけるために粘着性のある糸をくり出す。防御のために体の一部を切り離す種もある。また筋肉を激しく収縮させ、肛門から内臓を吐き出す。体の失われた部分はすぐに再生される。
 
 ナマコは藻類、微小生物、排泄物などを常食し、これらを口の周りに8~30本ある触手を使って集める。ナマコは食べたエサをさらに細かく粉砕して排泄し、それをバクテリアが食べることにより循環して海の生態系に戻す。陸上の生態系でミミズが果たしているのと同じ役割である。ナマコは有性生殖・無性生殖の両方で繁殖する。主に有性生殖を行い、精子と卵子を水中に放出して、それらが混じり合うと受精が起こる。数多くの個体が存在しなければ、この繁殖方法は成功しない。事実、深海のほとんどにナマコの大群が生息しており、海水中の微小なエサを食べて生きている。

 動きの遅いナマコは、その卵、幼体とともに魚や海洋動物にとって格好の獲物である。人間にも好まれ、特にアジアでは1000年以上前から食用として利用されてきた。

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