Anthozoa
クダサンゴ
Photograph courtesy The Coral Kingdom Collection/ NOAA
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早わかり

分類: 無脊椎動物
保護状態: 絶滅危惧
食性: 肉食
寿命: 野生: ポリプ, 2 年 ~ 数百年; コロニー, 5 年 ~ 数世紀
体長: ポリプ 0.6 ~ 30 センチ
体重:
サンゴが気候変動に敏感だという事実に基づき、有史以前の気候パターンが明らかにするため、サンゴ化石が研究されている。

ティーカップとの比較

分布

プロフィール

 ポリプと呼ばれるサンゴ虫はそれ自身で生きることもできるが、ほとんどの場合、多様な石灰質共同体、つまりサンゴ礁を形成して生きている。

 サンゴのポリプは小さく柔らかい生物で、イソギンチャクやクラゲの近縁である。基盤部分には硬くて保護の役割を果す石灰質の骨格(小杯状体)があり、これがサンゴ礁の基礎を作る。サンゴ礁はまず、ポリプが海底の岩に付着し、分裂(出芽)して何千ものクローンを作ることから始まる。そしてポリプの小杯状体同士がつながって単一の生命体として機能する塊となる。この塊が何十万年という時間をかけて成長し、別の塊とつながって、サンゴ礁となる。今日地球上に存在するサンゴ礁の中には5千万年前に生まれたものもある。

 サンゴのポリプは半透明である。サンゴ礁が鮮やかな色になるのは、共生している数十億ものさまざまな色の褐虫藻(かっちゅうそう)のためだ。水温の変化や水質汚染によるストレスを受けると、サンゴは共生している褐虫藻を追い出して白化する。こうしたストレスが緩和されなければ、白化のせいでサンゴが死滅してしまうこともある。

 ポリプは熱帯の海に生息し、太陽光が藻に届く程度の水面近くに生息する。主に藻が光合成によって生成する副産物を栄養としているが、夜になるとトゲのある有毒な触手を使って動物プランクトンや小魚などを捕えることもある。

 サンゴ礁の生息域は海底の1%を覆っているに過ぎないが、全海洋生物の約25%の生命を支えている。現在、サンゴ礁の生存が危ぶまれている。水質汚染や地球温暖化、海底堆積物などの人為的要因によって、今後30年間のうちに現存するサンゴ礁の30%が死滅する恐れがあると言われている。

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