マダガスカルゴキブリ

Gromphadorhina portentosa
マダガスカルゴキブリ
Photograph by Roy Toft
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早わかり

分類: 昆虫
保護状態: なし
食性: 草食
寿命: 野生: 2 ~ 5 年
体長: 5 ~ 7.5 センチ
体重: 最大 23 グラム
マダガスカルゴキブリの小さなコロニーでは、大きなニンジンが1日で平らげられる。

クリップとの比較

分布

プロフィール

 この昆虫は、見た目も発する音も普通のゴキブリとはほど遠い。マダガスカルゴキブリは、マダガルカル島に生息する数多くの魅力的な生物の一種だ。マダガスカルゴキブリは光沢があって茶色く、卵形をしている。羽はなく、一対の触角を持つ。オスには大きなツノがあり、その姿は印象的で珍しい。

  オス同士はこのツノを使って対決する。それはツノや枝角を持つ哺乳類たちの戦いを思い起こさせる。対決では互いにツノ(または腹部)をぶつけ合い、英名(Madagascar Hissing Cockroach)の「Hissing(シュッシュッと音を立てること)」が示す通り、しばしばシュッシュッという音を発する。戦いに勝ったゴキブリの立てる音は、負けたゴキブリのものより大きい。この音はオスの序列を決めるのに一役買っているのかもしれない。

  シュッシュッという音は、求愛の儀式の一部でもあり、警戒音としても使われる。昆虫類はたいてい、体の一部を擦り合わせたり膜を震わせたりして音を出すが、マダガスカルゴキブリは気門から空気を出すことで音を発する。呼吸器官から音を発する方法は脊椎動物にはよく見られる。

  ゴキブリの99%は害虫だが、マダガスカルゴキブリは害虫ではなく人家に住みつくこともない。林床に生息し、落ち葉や倒木、有機堆積物の下に隠れている。夜になると活動が活発になりエサを漁り始める。主食は果実や草花だ。

  マダガスカルゴキブリは誕生の方法からして実に独特である。メスは卵の入ったまゆのような袋を作る。卵鞘(らんしょう)と呼ばれるその袋を体内に戻し、体内で孵化させる。そして60匹ほどの幼虫を産むのである。

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