ナナフシ

Phasmida
植物の枝に擬態するナナフシ
Photograph by Robert Sisson
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早わかり

分類: 昆虫
保護状態: なし
食性: 草食
寿命: 飼育下: ~ 3 年
体長: 11.6 ~ 328 ミリ
体重:
ナナフシはナナフシ目(ラテン語でPhasmida)に属し、思いがけなく現れるものという意味のギリシャ語に由来している。

ティーカップとの比較

分布

プロフィール

 ナナフシは小枝によく似ている。木の上を生息環境としているので、地球上で最も効果的な自然の擬態が行える動物だろう。ナナフシ目はナナフシと、ナナフシと同様に周囲に身を隠すのがうまいコノハムシで構成されており、その数はおよそ3000種だ。

 歩く棒という意味の「ウォーキング・スティック」とも呼ばれるナナフシの大きさは、体長が約1.2センチの北アメリカ産の小さな種から、体長が30センチを超えるボルネオ産の大きな種までさまざまだ。巨大なものは、脚を伸ばした状態で50センチ以上もあり、世界最長の昆虫として知られている。メスは通常はオスよりも大きい。

 目にも鮮やかな色合いの種やよく目立つストライプ柄の種もいるが、ナナフシは一般に周囲の色(普通は緑や茶)に擬態する。多くのナナフシには羽があり、華やかで美しいものもいるが、ほかのものは木の幹に似ている。体にとげや結節がある種が多い。

 ナナフシは熱帯や亜熱帯地方で見かけられることが圧倒的に多い。温帯地方に生息する種もいるが、森林や草地で葉を常食としており、夜行性で、日中はほとんど動かずに植物の下に隠れている。

 ナナフシの多くは捕食動物を阻むために死んだふりをし、敵から逃れるために脚を自分で切断するものもいる。また、とげで覆われた脚で捕食動物を強打するものもいる。北アメリカには腐敗臭のする液を放つ種もいる。

 ナナフシについては情報がほとんどないので、野生種の絶滅危険性について明言することは難しい。蝶などの標本作りが人気を博しているのと同様に、ペット取引が潜在的な脅威となる可能性がある。

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