トビバッタ

Locustidae
ジャンプするサバクトビバッタ
Photograph by OSF/A. Shay/Animals Animals—Earth Scenes
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早わかり

分類: 昆虫
保護状態: なし
食性: 草食
寿命: 野生: 数 カ月
体長: 1.2 ~ 7.5 センチ
体重: 2 グラム


クリップとの比較

分布

プロフィール

 トビバッタの異常発生は甚大な被害をもたらす自然災害だ。人は歴史が始まって以来、その大群を恐れてきた。そして不運なことに、いまもなお猛威をふるわれている。

 トビバッタはバッタ科なので、ほかのバッタと同じ外見をしているが、習性はまったく違う。バッタと同様に単独で生きることもあるが、群れを成す習性も持っている。緑豊かな環境では繁殖を繰り返して大群となり、エサを求めて移動する。

 トビバッタの大群は作物を食い荒らし、深刻な農業被害をもたらす。トビバッタの被害は世界の多くの地域で見られるが、現在では、アフリカの農業で生活を支える地域に最も深刻な影響を与えている。

 サバクトビバッタは特にやっかいだ。アフリカ、中東、アジアに分布しており、世界約60カ国、地球の陸地面積の5分の1に及ぶ範囲に生息している。大量発生すると、世界の人口の10分の1の人々の暮らしが、経済的なダメージを受けると考えられている。

 トビバッタの大群の大きさは1200平方キロに及ぶことがあり、1平方キロに満たない範囲に4000万~8000万匹が密集している。1匹のトビバッタが1日に食べる草の量は自分の体重とほぼ同じであるため、1つの大群が毎日1億9200万キロもの草を食い尽くすことになる。

 大群でも1匹でいるときと同様にじっとしていることは少なく、かなりの距離を飛行する。1954年には、アフリカ北西部からイギリスまで、1988年には、別の群れがアフリカ西部からカリブ海まで長旅をした。

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