タランチュラ

Aphonopelma chalcodes
獲物を食べるタランチュラ
Photograph by Paul Zahl
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早わかり

分類: 昆虫
保護状態: なし
食性: 肉食
寿命: 野生: ~ 30 年
体長: 胴体 12 センチ; 足の長さ 最大 28 センチ
体重: 28 ~ 85 グラム

ティーカップとの比較

分布

プロフィール

 タランチュラといえば、毛で覆われた大きな体と脚のせいでぞっとする人もいるだろう。ところが、このクモは人間には無害であり(ただし、かまれれば痛い)、その毒はさほど強くなく、一般的なハチの毒よりも弱い。クモ愛好家の間では、タランチュラは人気のあるペットとなっている。

 数百種いるタランチュラのほとんどが世界の熱帯、亜熱帯、そして乾燥地域で発見されている。生息する環境の特性により、その色や生態はさまざまだが、ほとんどのタランチュラは巣穴で暮らす。彼らは周期的に外骨格を脱ぎ捨てて脱皮する。その際、メスの生殖器や胃などの内臓が新しくなるだけでなく、失われた付属肢も再生される。

 動きはゆっくりとしていて慎重だが、タランチュラは優れた捕食動物だ。夜行性で昆虫が主なエサであるが、ヒキガエルを含むカエル類やネズミなどの大きな獲物も狙う。南北アメリカに生息するバードイーターという種類は、その名の通り、小さい鳥を食べることもある。

 タランチュラは獲物の捕獲に糸の巣を使わない。その代わり、巣穴になにかが近寄るとすぐ分かるように仕掛け糸を張ることがある。獲物を付属肢で捕らえると、毒を注入して麻痺させ、きょう角でとどめを刺す。さらに、消化酵素を分泌して獲物の体を溶かし、ストローのような開口部で吸う。たくさん食べたあとは、1カ月間、何も食べずに過ごすことができる。

 天敵はほとんどいないが、タランチュラホークという寄生性のハチは例外だ。このハチはタランチュラを刺して麻痺させ、その体内に卵を産み付ける。卵が孵化すると、幼虫は生きたままのクモを貪り食う。

 タランチュラの交尾儀式は、オスが巣を張ってその表面に精子をかけることで始まる。オスは触肢(口の付近にある短い脚のような付属肢)を使って交尾すると、できるかぎり急いで逃げ去る。メスが交尾したオスを食べることがあるからである。

 メスは精子と卵子の両方をまゆで包み込み、6~9週間保護する。まゆからは500~1000匹のタランチュラが孵化する。

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